うつわの上のえほん   絵本の中のご馳走をさがして


2020年春、京都の大きな本屋さんから器の展示をしませんか?とお声がけいただきました。
いろいろな場所で展示したことがあるけれど、本屋さんで本と一緒に器を並べるのは初めてだったのでとてもワクワクしたのを覚えています。折しも地球上はパンデミックで大変な時期。なにか少しでも楽しめるような、ほっと出来るようなテーマを、、ということで、絵本に出てくるごちそうをテーマにした「うつわの上のえほん」がはじまりました。

さっそく探すと、出てくる出てくる、おいしそうな絵本が!
ところが、いざ作ってみようと思うと、作りたいのに色んな意味で現実的ではない(絵本だけに夢があふれてる。)、、絵のようにはならない(絵ですから。)ことがたくさん!
そんな作る楽しさもありつつ、何よりうれしいのは「えほんのごちそう」がまるで絵本の中に入ったように楽しくおいしく、暖かいこと。登場人物たちのごちそうをみつめる目、ごくり、わぁおいしそう!を一緒に味わえることです。
本屋さんでの小さな展示はいずれ終了しますが、えほんのごちそうをこれからも作っていきたいです。




■ さむがりやのサンタ の「ごうせいなごちそう」




英題 Father Christmas
作、絵 レイモンド・ブリッグス
日本語訳 すがはら ひろゆき



12月24日、サンタクロースの長い長い一日。
小さい頃は読み終えるとまるで自分の一日だったように、ふーとため息をついていました。 サンタクロースと言うより、「職業がサンタのおじいさん」は、ぶつぶつ言いながらもしっかり大役を終えて、「ごうせいなごちそう」と一杯のビール、小さなケーキを一人で楽しみます。昔は、こんなに頑張ってるのに寂しそうだなぁと思っていましたが、今見るとすごくカッコいいおじいさんですね。
冬の沈んだ色合いの風景とモノのビビットな差し色、いろいろなかっこいい構図(断面図!)、いつ見ても素敵な絵本です。



ローストチキンとじゃがいもと玉ねぎのグリル。人参、グリーンピース、テーブルの奥にあるのはきのこ?作者がイギリスの方なので、ブラウンマッシュルームのバターグリルにしました。人参のグラッセなんて、久しぶり。冷凍のグリーンピースはニンニクと塩コショウで炒めただけなのにやたら美味。(グリーンピースがおいしくなったのか、私が大人になったのか。)
発見がたくさんだったので、外国の絵本も果敢に攻めていきたい。



器/キャラメルグレーズ24センチ





■ バムとケロのにちようび の「山盛りドーナツ」




作 島田 ゆか
出版社 分渓堂



自由奔放なケロちゃんと、やさしいバムの物語。
お話はシリーズになっていて、日曜日「にちようび」月曜日「そらのたび」水曜日「さむいあさ」木曜日「おかいもの」、そして金曜日の「もりのこや」まで出版されています。どの本から読んでも楽しいけど、順番がわかると細部が繋がっていておもしろいです。
勝手すぎるけど、どんどん新しくて楽しい世界を開くケロと、どこまでも大らかで地道なバム。二人ともがいるからこその楽しい物語。きっとモデルがいるんだろうな。とても緻密に書きこまれていて、(特に食べ物が魅力的!)探す度にたくさん発見がある楽しい絵本です。

島田ゆかさんの公式ホームページBam Kero Pageも、とても楽しいです。



バムとケロちゃんの山盛りドーナツ、、見てしまったら、、やってみたくなる。
後先考えず、50個ほど揚げまくりましたが、この器に載るのは頑張っても26個でした。(実はドーナツを作るより積み上げるほうが難。)
「バムとケロのおかいもの」で、ケロちゃんが美味しそうなものを欲しいだけ積み上げたお皿も、、魅力的だな。。
備忘録
薄力、卵、砂糖、BP、バニラエッセンス。固めのカリモチドーナツ。揚げる時間は30分/50個。

器/カウチポテト鉢